がんになって日日是好日となるか

肺がんステージ3を宣告され、治療を続けるアラフィフの日常

ヤングマン

 

GWが終わりますね。

 

仕事はGWが関係ないので毎日日曜日の朝に出勤している感覚で過ごしてます。

そんななか。

 

NHKバンプの18祭(FES)の再放送。

 

ご覧になりましたか?

 

本放送は観れなかったのでラッキーと思いつつ録画で視聴できました。

これも毎年の風物詩ですが年々涙腺がヤバく、今年もグッとくる瞬間を幾度も味わいながら観させていただきました。

 

 

眩しい。

 

眩しすぎるぞ、ヤング達。

不完全で、大人っぽくて、足りないモノだらけで、懸命でピュア。

 

バンプの曲もまたイイ。

歌がうまかったら歌ってみたい。

歌えないけど。音痴だけど。

 

バンプと泣きながら合唱するヤング達の必死に生きていく姿に50のジジイは泣きそうです。

いいですねぇ、心が洗われます。

日本の将来は明るい。

 

そんなうちにも息子というヤングがいる訳ですが。

GWには息子が運転免許更新のため、帰郷しまして。

 

3泊4日という滞在で例によって食卓は豪勢なおもてなしとなる訳ですが、本人からのメニューリクエストがなんと山菜の「こごみの胡麻和え」と「たけのこの炊き込みご飯」。

 

シブい。

シブすぎるチョイス。

本当に息子だよね?

息子の着ぐるみを着たオッちゃんじゃないよね?

 

まぁまぁ、山菜もたまにはいいでしょうと、運転を忘れないように息子の慣れない運転で妻と2人でドライブがてら道の駅で旬の山菜を購入したようでした。

 

夕食の食卓でおいしくいただきながら、TVではニュース番組が流れ昨今の混乱している世界の現状を知らせています。

 

 

ニュースを観ながら息子が

「僕たちは生かされているんだ。でも誰かを生かしてもいる」と突然喋り出しました。

 

 

深い。

深すぎる発言。

山菜に毒でも入っていたか?

宇宙人に拉致られて変なモノを埋め込まれたんじゃないよね?

 

今まで息子からこんな気の利いた発言は聞いたことはなく、食べた山菜にこんな効能があるのかも聞いたことがないです。

まぁ発言の出所はなんかの漫画かなんかだとは思いますが、自分なりに刺さったワードなんでしょう。

うちのヤングも悶えながら、今を生きてるようで安心です。

 

 

仕事終わりのGWは西加奈子さんの「くもをさがす」を読むことにしました。

 

カナダで乳がんになった西さんのエッセイということで、移住生活のなかで突然判明した当時の不安な気持ちや海外での日本と違う医療制度のなかの奮闘を綴っています。

 

 

海外ってねー、大変ですよねー。

 

私も海外(ロシア)にちょっといたんですけど、海外の常識ってやっぱりスゴいんですよね。

日本がすごいのか、ロシアが異常なのかわかんないですけど。

まぁ私がいたのも20年くらい前なんで、今はまともになってるとは思うんですが。

 

あっちではお土産屋さんみたいな免税ショップみたいなお店の仕事をしてましてね。

現地のスタッフ10名くらいと仕事してたんですけど。

 

食品とか扱うじゃないですか。

それで感染症になってないかとか予防接種するメディカルチェックってありましてね。

保健所みたいなとこで検査するんですけど。

 

もう検査がね。スゴいんですよ。ヤバいんですよ。

煉瓦造りの部屋に通されてね。

 

すごい殺風景な机と椅子しかない部屋でね。

お医者さんとか看護婦さんとか3、4人いる部屋でね。

検査始まった途端、「全裸になれ」って言われてね。

 

は!?

みたいな。

 

拷問始まるの!?

みたいな。

 

仕方ないんで、もう真っ裸ですよ。

気をつけの姿勢をしろって言われて。

手は横だって言われて。

 

値踏みするようにジロジロ見られて。

あげくの果てに「腰を曲げて、お尻の穴を見せろ」って言われて。

 

は!?

みたいな。

 

AVの撮影始まるの!?

みたいな。

 

 

大人になって親にも見せたことないですよ。

自分のお尻の穴なんて。

しょうがないんで、おじぎの体制になってドクターにお尻突き出しまして。

なんか難しい顔でドクターが私のお尻の穴を覗き込んで。

 

しまいには看護婦のおばちゃんが細い鉄の棒で、私のジュニアをチョイと持ち上げて

「まぁ、いいわねぇ」と失笑しながら言われる恥辱プレイ。

 

 

一体全体これは、なんなんだと。

 

ギャグなのか?人種差別なのか?馬鹿にされてんのか?

と思いましたが、一緒に働く男性ロシア人スタッフも同じように検査を受けてました。

 

最後の締めには狂犬病の予防接種だと、何も言われずに背中に注射をブスっ。

普通にグーで注射器握って、親指で注入。

突然の衝撃で心臓発作が起きそうなサプライズ。

日本の獣医さんのほうが、まだ優しく注射してくれる。

 

 

ジンジン痛む背中のなか海外って怖いなーって当時思っていた24歳の私。

私のヤング時代のお話でした。