同窓会に誘われまして。
というか、先日いきなり私のスマホにフェイスブック経由でメッセージの着信があり「同窓会のことで相談があるので返信ください」という内容。
新手の詐欺メールかなと思いつつ、差出人は時々「お知り合いですか?」で出てくる中学時代の同級生でした。
何度か同窓会の幹事役を担っている方なので、もしや?と思い、返信すると「同窓会をやりたいんだけど、相談に乗って欲しい」とのこと。
私の勤務先が飲食店やホテルを運営しているということをフェイスブックで知って、だったら会場手配もまかせちゃえばいーじゃんという仲間うちの話になり連絡をとったらしい。
よもやイマドキの広告事情を勉強するために作ったインスタとフェイスブックの最後の投稿が数年前に自分で作った餃子の写真投稿というキラキラ感ゼロのアカウントがこんな縁を取り持つことになろうとは。
自分のプロフ写真がアカウント作成時の若かりし頃の30代の自分のままというところが、また痛い。
とりあえず希望日時を聞き、ホテルの会場を仮押さえし、打ち合わせと称して幹事数名と打ち合わせすることに。
卒業してからも同窓会はちょくちょくやっていたらしいけど、私は同窓会自体にあまり興味がなく欠席しまくっていたので、実際に会うのは中学時代以来会っておらず、今更どんな感じで会えばいいんだろう、お互い劣化がすごくてすれ違ったままだったら失礼しゃうかしらと思いながら、ホテルロビーで無事ご対面。
「ひさしぶりー!」と女性2名が元気よくご来館。
同窓会をやられている方は大体陽キャの方が多いので、性格は明るい。
どことなく中学時代の面影もあり、元気そうでなにより。
元々、陰キャの私は「お久しぶりー」と返すのが精一杯。
宴会営業担当を交えひとしきり打ち合わせし、幹事から「今回は自分の会社のホテルだから出席できるんでしょー?」と言われ「・・・そだねー」と逃げ場を塞がれ、かろうじて曖昧な返事をするくらいしかできない陰キャな私。
え、中学以来会ってない人と今更何を話すの?
え、そんな話に花が咲くほどきらびやかな中学時代じゃないですよ?
え、同窓会って同級生と称した営業マンの格好の狩猟場じゃないの?
私なんか女性とはまったく無縁の男子部員のみのサッカー部で、しかも玉拾いでしたし。
みんながお昼休みに恋バナとか、男女が楽しくお話ししている時に、教室の片隅で赤川次郎の三毛猫ホームズシリーズを熟読してましたし。
球技大会や運動会では群衆のひとりとして生きるエキストラ役みたいな感じでしたし。
同窓会ってこんな影の薄い人が出てもいいイベントなんでしょうか?
同窓会に出て「お前だれ?」っていう雰囲気もつらいなぁ、当日会場を担当したサービススタッフに後日「全然誰とも話してなかったっすよね」とか言われたらと恥ずかしいなぁと50にもなったジジイが本気で気が滅入りそうにもなりましたが、まぁ行けば行ったで楽しいことになるだろうということで気持ちを落ち着かせました。
同窓会は8月。
今から「ファッション 同窓会」で検索し、ファッションコーデを探求する日々を送っている自分が、中学時代と変わらない器の小ささを感じますが、当時読んでいた赤川次郎の推理小説で培った分析力は無駄ではなかったようです。