がんになって日日是好日となるか

肺がんステージ3を宣告され、治療を続けるアラフィフの日常

あけましておめでとう

 

行ってきました。

京都&大阪。

 

息子は大学3年を迎え、来年は就職活動やら国家試験やらで

忙しくなるだろうし、就職したらそれこそ一緒に行動なんて

できないだろうということで、これが事実上家族揃って最後の旅行かもと

ひとり感傷に浸りながら、望んだ家族旅行。

 

いやー、京都って初体験だったんですけど、いいとこですねー。

まあ皆さん今更って感じでご存知でしょうけど。

風情もあってねー、美味しいものもたくさんあって。

 

人参ひとつでも、京都で出てくる人参ってことでなんかワンランク上の

カーストを感じます。

 

 

まぁ外国人も多くて。

ここは日本か?ってくらいでして。

人が行き交うたびに、耳にするいろんな国の言語。

 

ぐらっちぇ。

めるしー。

おぶりがーど。

 

外国の方が神社仏閣を見て楽しそうに写真を撮ったり、

日本ぽいものに興味を示してくれていると

なんか日本人として嬉しいですね。

 

 

そんななか、たまにお店やホテルの人から出る京都弁がなんとも

隠れキャラを見つけたように嬉しい。

 

「どこ、行きはるんですか?」とか言われて

 

キャー、「行きはる?」って、言いましたよ!

ホンモノの「行きはる?」ですよ!

と家族3人揃って悶絶です。

 

 

京都はお寺を周り、祇園なんかも散歩して

大阪はUSJに行って、フライングダイナソー

宙吊りのジェットコースターで空を舞い、

私と相席になった隣の中学生くらいの中国人の女の子が

乗る前にキャーキャー言ってたのが

動き始めてから一言も発しなくなり

 

失神してんじゃねーの?と思い、

隣の様子も気になりつつも、ダイナソーは無事終わり

お互いボサボサの髪で二人で親指を立ててグッ!と健闘を讃えました。

 

 

ひとしきりUSJで遊んだ後に

じゃあ、ひと休みしようと大阪のホテルの部屋で妻が一言。

 

「・・・スーツケースの鍵がない」

 

は?

 

「今朝まであった鍵が。財布にいれてたのに」

 

へ?

 

と、いう訳で観光気分から一気に大捜索モードへ変更。

私と息子は前に行っていた場所に戻り、鍵が落ちてないか聞き込み開始です。

妻はホテルに問い合わせや合鍵レスキューのお店を検索。

 

 

結果、見当たらず。

 

 

しかも当日は元旦ってことで、鍵屋さんのお休みも多く

ホテルの部屋でグッタリする3人。

不運な幕開けだなーと思いつつ、自分のスーツケースを開けようと

家の鍵やら事務所の鍵をまとめたジャラジャラした鍵を見てると、

 

うん?っていう鍵が。

 

「ちょっと、いいかい?」と

妻のスーツケースに私のジャラジャラした鍵のうち、

ひとつを差し込んでみる。

 

 

カチャリ。

 

!!

 

「開いた」

 

 

「えええええーーーーー!!!」

絶叫する妻。

 

 

「なんで?なんで?」

状況が飲み込めずパニックの息子。

 

 

スペアキーを持ってたんだね。だいぶ前に買ったスーツケースだから、

キーをつけてたのも忘れてた」と私。

 

 

とりあえず、やったぁあああ。と家族全員ハイタッチ。

部屋のテレビからの「明けまして、おめでとうございます」は

「開けまして、おめでとうございます」に脳内変換されて聞こえます。

 

10数年前のスーツケースを買った私、ありがとう。

振り返る過去はトラウマになるような事が多い私ですが

今回ばかりは当時の私にスタンディングオベーションです。

 

まあ何が驚いたって、私が鍵を持っていたっていうことよりも

息子が率先して、聞き込みや紛失届の手続きをしていたことでした。

ああ、なんか頼もしいなぁと思いました。