がんになって日日是好日となるか

肺がんステージ3を宣告され、治療を続けるアラフィフの日常

抜けがけは許さない

 

 

がんの定期検診を明日に控え、

もの思いにふける。

やっぱり言われちゃうんでしょーね。

 

「これ以上、太っちゃダメだよ」という台詞。

 

自分でも言うのもなんですが、

自分はそんなに太ってはないほうだと思う。

しかし、何故ドクターは診断のたびに

私にこの台詞を言うのか?

 

確かにドクターは痩せ型だ。

パッと見でも60kgはなさそう。

年齢はおおよそ60代。

身長は歳の割に高いけど、

明らかに私より痩せている。

 

ドクターという職業柄とお人柄から

「毎日ウォーキングと酵素米食べてます」と

言われても納得感があるキャラクター。

 

 

「毎日、猫を撫でながら第9を聴いてます」

 

「去年の誕生日は僕と同じ歳のワインを飲みました」

 

ダイソー?お店?そのブランドはどちらの国ですか?」

 

という台詞がおかしくはない超ダンディーで、

見た目は漫画「天才柳澤教授の日常」の柳沢教授にそっくり。

 

 

そんなダンディードクターの基準は

通常より高めであるかも知れず

私のようなレベルであれば

ドクター指標から「太っちょ予備軍」に

入れられても致し方ない感は確かにあります。

 

しかし、そんな「太っちょ」と言われる怯えた生活はまっぴらごめんと

 

今回は節制を繰り返し、

診察前日現在で前回診断時より

体重差ゼロという圧倒的体の

仕上がり具合を達成した私。

 

「どうです?むふんっ!」

 

ときんに君ばりに

今回はマイバディを見せつけてやろうと

思っていた訳ですが、

ふと思ったわけです。

 

 

もしやドクターが太るなって言ってんのは

血液検査結果で出るコレステロールや脂質値を

見て言ってんじゃねーの?

って事に。

 

 

やばい。

 

 

このへんの数値は自分でも自覚しており

検査結果はどーしても脂質が高くなってしまう傾向があるのは事実。

 

外見は騙せても、内面は騙せません。

 

 

まぁ、このへんは病気に関係してるというより

生活習慣病の範囲な訳で、私の年代でお悩みの方も多いはず。

 

でも生クリームってうまいじゃん。

チョコって最高じゃん。

卵料理って万能栄養食って思うじゃん。

って事で私の好きなものには漏れなく脂質が多いのです。

 

日頃つけている食事管理アプリでも

脂質のところは、なかなか基準値以下に減ってはくれません。

 

お腹引っ込めーと念じながら腹筋はするものの

同様にやばーい。体重減らなーいとぼやく妻が

私のトレ後にチョコファッションドーナツを美味しそうに頬張り

 

「食べる?」

 

と半分差し出された日には、さすがの私も「うぐぐっ」となり、

 

「美味しーよ。いらないなら、食べちゃうよ」とドーナツを顔面に近づけられ、

鼻腔をくすぐる甘い匂いに

「STOP脂質!」のプラカードを持った

私の心の中はグラグラに揺れ

 

「ちょっとくらい食べても大丈夫だよ。変わんないよ」と囁く妻の誘惑を耳にし、

 

我慢しきれずドーナツを受け取って食べて

しまったときの敗北感。

 

ドーナツを食べながら、なかなか体重が減らないとぼやく私ですが、

 

ドーナツを受け取った時、妻の口元が微かに緩んだのは気のせいでしょうか。

 

 

でもまぁ、食べ物が美味しく感じることは大事ですよねっ!

 

というポジティブ思考で、明日ドクターと勝負です!!

 

と、ここまで書いて、前にも同じようなこと書いてたなぁと我ながら進歩のなさに驚愕です。