夏ですね。
暑い。
私は北国育ち、赴任先も寒いところが多かったことから「暑い」のが苦手。
みるみるうちに「やる気ヒットポイント」は下落、瀕死の状態になって開発した人マジ、リスペクトのクーラーが効いたリビングでダラッダラになってしまいます。
あー、洗濯しなきゃねー。
あー、掃除しなきゃねー。
あー、飯の準備しなきゃねー。
と思いつつ、
千鳥の「クセがすごいネタ」のシソンヌに見入ってしまい、なかなか重い腰はあがりません。
いまの世情から夏祭りイベントは軒並み中止となり、夏休みが近づいてきた子供たちの徐々にあがるボルテージの空気感やら、祭り準備の街自体のワクワク感や、何かが起きそうな雰囲気が感じられないなーと思うのは気のせいかもしれませんが、寂しい限り。
夏といえば涼を感じたい季節。
涼しさを感じたいとなればの稲川淳二。
昔に比べれば大分、心霊関連の番組も減りお化け関連マーケットも随分寂しくなりました。
病気になって人生の終着をリアルに考えることが多くなったからか、あんなに怖かったお化けも「なんか用なの?どうして欲しいの?」とフレンドリーな会話ができそうに思う今日この頃。
ひょっこりお化けの訪問を受けたとしても
「いやー先輩どうしたんっすか?突然こんな夜更に。まあまあ、こんなとこで恐縮ですけど。わかりました、今日はとことん話し合いましょう」
みたいにレモンサワーを片手に先立たれた先輩の無念な思いを肩を叩きながら「わかる、わかる」と励ますくらいの度量は今ままでの人生で築きあげたつもりです。
でも実際出てきたら、怖いから。
浴室前とか、浴室天井からキューティクルな長い髪を垂らしてとか、そういうのやめてね。
シャンプーして目を瞑ってる最中、目の前にいるとかホント勘弁。
こっちもたいした顔してないし、そんなシチュエーションでどーのこーの言われても、こっちも困ります。
かと言って寝てるときに寝室にくるのも勘弁。
金縛りにして、上に乗ったり、寝顔覗かれたりとか。
そんな見せる寝姿じゃないですし。
あんな再現映像に出てくるようなキチンと布団かぶってみたいな状況皆無ですから。
あらわになったお腹ポリポリ掻きながら、たまに白目剥いて、いびきかいて、ヨダレも枕に垂らして、覗かれるお化けがドン引きするくらいの姿だと思うんですよね。
どっちが怨霊なの?って疑問視されると思う。
ちょっと血のりのメイク足りなかった?ってお化けの自信喪失させちゃうと思う。
怨霊に出直しさせちゃうくらいのポテンシャルあると思う。
日常でお化けよりも怖いリアル事件を人間が起こし、いるいないで盛り上がったUFOは実在すると正式発表され、パニック映画で見てたニュースがリアルで報道される今日この頃では、ちょっとやそっとのお化けでは世の中ビクともしないことになったのかもしれません。
恐ろしいほどの世界の移り変わりの早さ。
今の常識は数年後には存在しない可能性。
来月のことすら予想がつかない取り巻く状況。
怖えー。お化けより100倍怖い。