がんになって日日是好日となるか

肺がんステージ3を宣告され、治療を続けるアラフィフの日常

祝福のミストシャワー

今日は先日の脳MRI結果発表。

 

これでシロと出れば術後1年検査オールクリアとなります。

 

受付を済ませ、ふむふむと待合室で待ってると、隣は齢60前後のご夫婦。

旦那さんはキョロキョロしながらの貧乏ゆすりがYOSHIKIばりのキック。

かなり落ち着かないようです。

 

ナースさんが「紹介状お持ちですかー?」と聞いています。

どうやら初診のよう。

お互い頑張りましょうと先輩風を吹かせながら、1年前に初めて診察した日のことに思いを馳せます。

 

 

「お入りくださーい」と声をかけられ、いざ診察室へ。

 

「お変わりないですか?」とドクター。

 

「はい」と私。

 

 

ふと、先日まであった「めまい」の症状が無くなっていることに気づきます。

ああ、悪いやつから起因した「めまい」じゃなかったなと思い「絶好調です」と答えます。

 

 

「結論から言って、異常なしです。よかったですね」

 

 

「はい。ありがとうございます。よかったです」

 

 

マウスをグリグリしながら、私の脳味噌をディスプレイで見る私とドクター。

 

 

「自分の頭ですよ。きれいですよ」とドクター。

 

 

「シワシワだらけですね」と私。

 

 

「シワがあったほうがいいんですよ。脳は」と優しいお答え。

 

 

なんかドクター今日、優しい。笑ってるし。

 

 

「肺がんは1年ってのは重要なんです。再発の8割は1年の間に起きるんで」とドクター。

 

 

「じゃあ次の診察は4ヶ月後の10月にしましょう」と次回の予約をして終了。

 

 

 

病院を出ると、真っ青な空に霧雨が降っていて、なんか清々しい。

 

 

妻に「異常なし」とメッセージを送信。妻からは「よかった」と返信。

 

そのまま病院から会社に行き、入院中もメッセージをくれていた同僚たちにも報告。

「良かった。やべ〜、泣きそう」と言ってくれました。ありがとう。

 

 

そんな中、30半ばの後輩が舌がんの診断を受けたと聞きました。

すごいイイ奴でイケメンで結婚式には私も出席して、幼い子供もいて、家も買ったばかりなのに。

 

こんな話を聞くと、すごい理不尽に思えていたたまれなくなります。

 

本人から「お話が・・・」と切り出され、がんの先輩として色々経験談を伝えました。

 

ああ、こうやって自分の「がん」の経験が彼の気持ちにちょっとでも安心を与えることができたのなら、「がん」になったことはいい経験になったと思いました。

しかし、随分周りにがん患者が多くなりました。がんになるのってなにが原因なんだろう?

 

 

とりあえず入院日決まったら、Amazonプライム入れってアドバイスしました。

「一番大事なことって、そこ!?」って笑ってました。