遅ればせながらエモい映画「花束みたいな恋をした」を鑑賞しました。
大好きな脚本家坂元裕二さんの脚本で、これまた映画の評判が良いので、AmazonプライムやDVDまで待つこともできず、久しぶりの映画館での一人鑑賞。
映画はターゲットの20代・30代のみならず、40代・50代にも反響はいいようです。
坂元裕二さんは「ラブストーリーは突然に」、「最高の離婚」、私の大好きな「カルテット」など珠玉のドラマを手がけた敏腕脚本家です。
肝心の映画は人生や恋愛のあるあるストーリーがこれでもかと展開され、共感バイブスが響きまくり。
ああ、若い頃こんなことあったよねー。と、ああこれがオヤジ共に反響があるのかと納得。
昔も今も、SNSなど手段は変わったけど、基本的には人間そう簡単に変わらない。
演じる俳優さんの自然ぽさもあいまって、ドキュメンタリー映画のようなリアリティ溢れる日常の風景が描かれています。
小説や音楽などのサブカル情報が満載で、主人公の2人が仕事や社会や責任とか、年齢を重ねるにつれてのしかかる重圧と恋や趣味や自分の将来に影響する様子に引き込まれました。
映画の批評や難しい深掘りは他のブロガーさんやレビュワーさんにお任せするとして、単純に私はこういう淡々系の映画は好きなので、最後まで楽しく過ごせました。
迷ったけど観てよかった。
40代のオヤジたちも映画終わりに号泣続出みたいな記事を見たので、最近泣きの感情がグッとくるスイッチが入りやすくなってる自分としては、
「どうしよう、こんな若い人たちに囲まれた映画館でメッチャ泣いたら」
と思ってましたが、なんとか大丈夫でした。
周りの若い子もそんなに泣いてる人とかはいなかった様子。
ただマスクしていたから周りは気付いてませんが、映画で付き合い始めの2人が過ごす初々しい日常シーンはニヤニヤ薄気味悪い笑いをしていたのは秘密です。
映画の内容もさることながら、久しぶりの一人の映画鑑賞を堪能し、終わって映画館を出たら来た時は晴れてたのに、曇り空になって雨がしとしと降っていて、その雨音が夕暮れ時と映画の余韻に重なって妙にエモい感覚となり、あるセリフが浮かびました。
ドラマ「カルテット」のなかにある好きなセリフ。
「どうして曇ってると、天気悪いって言うんですかね。良いも悪いも曇りは曇りですよね。
わたしは青空よりも曇った空のほうが好きです 」
ああ、坂元裕二最高だなあ。
映画で出てた紅生姜天ぷらそばやカレーを食べるシーンを思い出しながら、映画のサブカルな影響を受けたのか、何気なく帰り際、Adoの「うっせぇわ」を改めて聴いたら、エモいアンテナが反応したのか、ことのほか良くて他の曲もドシドシ聴いてしまった。
ちょっとお気に入りになりそうです。
先日見た本で、人生の幸福は怒ったり嬉しかったり、悲しかったり感動したり心が動く回数で決まるのではなかろうかということが書いてあって、エモいという感情もポイント加算されるんだろうなあと思いつつ、家に帰ったら、昨晩お土産にともらったフォカッチャのすごくいい匂いがリビングに充満してて、とても幸せな気持ちになりました。
ポイント、プラス1加算。
映画の影響モロ受けでエモい感じのブログになってもうた。
結構自分、影響受けてんじゃーん。