がんになって日日是好日となるか

肺がんステージ3を宣告され、治療を続けるアラフィフの日常

豊潤な香りって、どんな香り?

 

 

 

AM10:30。ワクチン摂取2回目。


自分の会社がやっている職域摂取になるので、受付全員顔見知り。

基礎疾患あり(肺がん)、心臓病あり、血液サラサラ薬のんでます等々、書き込みビッシリの問診票を見て同僚が「ヤベー奴きましたよ」と言い、周りがドッカンうける。

 

「接種後の様子見、15分じゃ足りないんじゃないの?」と優しい言葉を言われつつも、本来手伝わなきゃいけない自分が、コッチ側で心苦しい限り。
会社が気遣って実行メンバーからはずしてくれたのでした。
メンバーの一部からは「2日目、手伝う気ある?」と言われたけれど、こんな自分が大人数が来る場所にいて、なんかあったらお互い気分も悪かろうと思い「ごめんなさい」をしたのでした。

 

受付をすませ、どうも、どうもと頭をペコペコしながら会場入り。

会場スタッフも全員笑いながらお出迎え。
やあ、やあ、すいませんね。お邪魔します。

問診を受け、いざ注射。
注射をするのは、以前大腸検査で私のお尻の穴にプスッと内視鏡をいれて、私が操を守り続けてきたヒップバージンを奪ったナース三人衆のお一人。
当時の様子はコチラ。

 

kazuthink.hatenablog.com

 

どうやらマスクをしてるし、かなり久しぶりなので私だと気付いてないようです。
声をかけようかどうか迷いましたが、今日は大人しく「ヨロシクですー」くらいの挨拶にしときます。


プスッと終了、直後の経過観察も問題なく、夕飯の買い物をして帰宅。


なんかメチャクチャ眠い。
これが倦怠感というヤツなんでしょうか。
お昼はチャチャっと余りものの野菜で焼きそばを。
マルちゃん焼きそば派なのですが、最近味が濃く感じられて味付けはもっぱらセルフ。
鳥がらスープの素とごま油、塩・胡椒でさっぱり塩味です。
塩味マルちゃん買えよって話なのですが、セール頻度の高いノーマル味を買ってしまう超現実派老舗大好き人間。

焼きそばは色々食べましたが、麺はやっぱりマルちゃん。
ただマルちゃんの麺単体だと1食100円するので、味付けパウダー入り3食パック160円を買ってしまう貧乏性の私。

モシャモシャ食べながら、ワクチン摂取安静を見込んで借りてきた映画「まともじゃないのは君も一緒」を観ます。
成田凌・清原果耶W主演というところで、爽やか全開。まったり気分最高です。

興味がある方はコチラをどうぞ。

 

 

 

観終わって昼寝、数時間経って腕が痛くなってきました。
と、なんか鼻に抜けるこの匂い。ああ、なんか懐かしい。
この匂いには覚えがあります。そう、それは1年前の抗がん剤

あの時もそうだったのですが、投与の回数を重ねてくると薬くさいというか、もう毛穴から薬の匂いがしてくる感じがして、匂いも体の内側から鼻に抜けて香ってくるのです。

ワクチン摂取後も同じような独特の香りとあの感覚に陥ります。
食べても、黙ってても、鼻に抜けてくるー。香り半端ないー。気持ち悪いー。

 

敏感な鼻腔と繊細な感覚。
とうとう伝説的なワクチンソムリエ誕生でしょうか?

 

これから薬打たれるたび「いやーこの注射は豊潤な香りかつ、まだフレッシュな木苺を思い起こさせるフルーティーさ」とか「細胞が抗体を作るスパークリングのような感覚を思わせる100年に1度の当たり年」とか言い出すんでしょうか?

 


というか、この匂い私、苦手なんですよね。
早くこの匂い、去って欲しい。
この現象って私だけなのかなぁ?

今晩は私が晩飯を作ると言ってながら、夜は腕が痛くて飯を作る気にもならず、妻に言うと「今日、ケンタッキーにしない?」と本人が高畑充希ばりに言ってきました。
「年も年だけに高畑充希というよりは高畑淳子ですね」と言うのをグッとこらえ、ケンタッキーのお得パックを購入。

部屋に充満するケンタの匂いで、ワクチンの香りを打ち消すことができました。

ありがとう、カーネル

 

 

 

 

次回予告

 

AM0:30 37.5度

AM3:00現在 38.0度

グングン上がる体温と震度3程度の体の震え。物語はクライマックスへ。
水で我慢するべきかポカリを飲むべきか!?バファリンの優しさは現代の競争世界に染まった人間を治癒できるのか?
目が離せないサバイバルエンターテイメント!

近日公開!