がんになって日日是好日となるか

肺がんステージ3を宣告され、治療を続けるアラフィフの日常

パイの実は勇気の印

 

 

今週はPET検査からの胃カメラってことで、毎週検査フルコースですね。

 

胃カメラって、数年前に健康診断でやったことあるんですけどね。

大人になってあんなにヨダレをダラダラ垂れ流した経験なかったですね。

ハタからみたら、中年オヤジがヨダレ、垂れ流してんですからね。

そりゃーもー衝撃映像なんでしょうけど。

 

 

付き添いの看護婦さんがめっちゃ優しくて背中をさすってくれたり、手を握りながら「大丈夫、大丈夫よー」と言ってくれまして。

 

情けない悔し涙なのか、励ましてくれたのに感動したのか、それともオエッとなる瞬間を幾度も体感したからなのか、終わった頃には、涙も鼻水もヨダレもダラダラでした。

泥酔して居酒屋のトイレから出て来れなくなった若かりし頃を思い出しました。

 

検査後の姿はもはや、千と千尋のドロドロのオクサレ様です。

さてさて今回はどーなることやら。

 

 

という訳で、かかりつけの病院で再度、胃カメラに挑戦。

 

鼻かな?口かな?と、思っていたら、有無を言わさずマウスピースを咥えさせられ、口一択のようです。

 

担当はまだ20代とおぼしきの優秀そうなヤングドクター。

お願いしますと挨拶もそこそこに、いざ勝負。

 

 

グリリッ、グリリッと入っていく黒光りの管。

その度に、おうっ!ボアァ!となる私。

 

あれー?こんな辛かったかなー。

前は鼻からだったから、口からだとやっぱり違うのかなーと思いつつ、結構な衝撃で早くも涙がこぼれます。

 

最近、泣いたのはいつだったでしょう?とノスタルジーに浸る間をもたせないほど、縦横無尽に動き、写真を撮りまくるドクター&ブラックスネーク。

 

 

周りのナースは黙ってモニターに釘付けで、もはや状況はドクターとマンツーマン。

セルフ応援団で、自分から自分へ無言のエールを送り続けます。

 

頑張れ、私。

終わったら日頃、1日1個で我慢していた「チョコパイの実」を特別3個は食べていいから。

フレー!フレー!

 

仄暗い検査室にモニターの明るさで浮かぶ、ドクターとナースの冷静な視線。

ううううっ、クール。すんげー冷静。

体感温度は零下30度。

稲川淳二もかなわないエアコン要らずのクール感。

暗くて静かな検査室に、私の「おえっ。ぐおっ。」が響く、真夏のホラー体験です。

 

 

20分くらいで検査は終了。

うあー今回、結構辛かった。

これはちょっと、なかなかです。

 

 

検査の結果は、腫瘍はなかったですが食道裂孔ヘルニアという、胃の位置が胸にあがってきて胃酸が逆流する現象のようで、どうやら加齢によるものらしい。

ネットでも「姿勢が悪いとよくない」とも書かれてました。

ううう(泣)気をつけます。筋トレ、頑張ります(汗)

 

2ヶ月間、投薬で様子見です。

いやー、また検査で胃カメラ飲むってなるのは嫌だなー。

胸焼けがあっても「全然、大丈夫になりましたー!!」と次の診察で言ってしまいそうな自分が怖いです。