がんになって日日是好日となるか

肺がんステージ3を宣告され、治療を続けるアラフィフの日常

現代アートに負けないぞ

 

地下に続く階段を下って、いざPET検査へ。

 

いつものPET検査をする病院の流れであれば

1:事務員さんの軽いQ&A

2:ロッカールームで着替え&ペットボトルの水サービス

3:注射

4:6人部屋でカーテン仕切りのリクリニングチェアでまったり

5:トイレ

6:PET検査

7:またまたリクライニングチェアでまったり

8:終了・精算

 

ですが、そこは大学病院。

ちゃんとしたナースさんが来てQ&A。

 

 

「念のためにお聞きしますが、朝ごはん食べてきてませんかー?」

 

「はい。大丈夫です。おかげさまです」

 

 

「恐縮ではございますが、ペットボトルの水、買ってきましたかー?」

 

「はい。大丈夫です。お世話さまです」

 

 

やたらと言い方の物腰が柔らかいナースさんで、逆にいちいち恐縮して変な日本語で答える私。

 

「じゃあ、こちらで着替えていただいて」と案内されたのが、個室の病室を改造したお部屋。

バス、トイレ完備。空調完備。ナースコール完備。

ベッドの代わりに場違いなリクライニングチェアが1脚。

わお。なんかシュールな光景。

 

 

「お薬に放射線が微量に入っているので、トイレを流す時は蓋を閉めてください。流すボタンはトイレじゃなくて病室にあるので」

と、ナースが案内した病室の壁に不自然な形で「流す」ボタンがついてます。

 

おおー。なんか、初めて見た。

これまた、なかなかシュール。

この部屋、現代アートみたいだなぁと、ひとしきり感心。

 

 

1時間まったりして薬を体に行き渡らせた後、いざPET検査。正味20分くらい。

検査後は、じゃあ着替えて、今日は終わりということで、こちらの病院ではアフターまったりタイムはないようでした。

 

1週間後、いつもの病院でPET検査の結果報告を受けます。

 

主治医のドクターに「ご無沙汰です」と挨拶して、いざ検診。

 

「なにか気になる症状、ありますか?」

 

「そんな気になる程でもないんですけど。大したことじゃないんですけど。まあ、しいていえば最近、胸焼けしますね。寝てると、胸焼けでよく目が覚めます。食べ過ぎですかね?ヘヘッ、アハハ」と現状報告。

 

ドクターの目がキラリと光って

「やっぱり」

 

え!?なんか、やべー展開ですかね?

 

「そーじゃないかと思ってたんだよ」

 

え!?地雷踏んだ?やっちまいました、私?

 

 

「でもまあ、結論から言うとPETでは異常はなしです。血液も正常、腫瘍マーカーも正常です」

 

「あ、そうっすか。じゃあ、なんで・・・」

 

「でも食道のところね、ちょっと形おかしいよね。薄く曇ってるね」

 

「あ、そうなんすか」

 

「大したことないと思うけど。ま、気になるなら内科、紹介するから。今日時間ある?」

 

「あ、はい」

 

ということで内科を受診。

ドクターとの問診で「がんの定期検診から、いらっしゃったんですねー」と言われた瞬間に

胃カメラ、やります」とバッサリ。

 

というわけで1週間後、胃カメラで原因究明です。

久しぶりの胃カメラ

鼻からかな。口からかな。

とりあえず、あんまりいい思い出はないなぁ。

ま、最近やってなかったらラッキーってことで調べてもらいましょー。