がんになって日日是好日となるか

肺がんステージ3を宣告され、治療を続けるアラフィフの日常

お客さん、はじめて?

ゴホッ、ゴホッ、グエッ!オエェッ!
最近、咳がひどく咳き込んで、オエッとなることもしばしばです。

会議中でも他の方が発言している最中でもお構いなくゴホゴホしてしまう訳で、申し訳なさでいっぱいになってしまい「こんな事で」と思われるかもと悩みましたが、病院に行くことに。

神経質かもしんないんですけどーと前置きしつつも病院に連絡し、診断をしてくれるか連絡。
今月末の経過観察を早めて、ちょっと見ましょうということになりました。

私としては、今回の経過観察が転移となるか手術後、第1回目の審判の日。

ゴホゴホしてる・・・くらいしか自覚症状はありませんが、まあどうなることやらと受診。


レントゲンと採血を行い、診断へ。

 

血液の腫瘍マーカーは1.5くらい。5以上が要注意なので、まあ大丈夫。

レントゲンはーとドクターがディスプレイを指しながら言う。


「きれいな肺してますけどね。左肺にね、ココ、ちょっと影ありますね」


おっ!きたか?転移か?


「これは乳首ですかね」


は?


「乳首だと思われます」


ん?ちくび?ビーチク?

乳首ってなんで2回言った?言いたかったのセンセー?


私とドクターとお年頃なナースさんに漂う、なんともいえない空気。

なんの意味もないのですが、思わず「乳首・・・」と言ってナースさんを見てしまいました。

ナースさんは笑いをこらえてるのか、恥ずかしいのか下を向いてしまう始末。


「とりあえず乳首かどうか確かめましょう」とドクターは机の上にあったクリップをテープで私の乳首に貼り付け、

「これでもう1回、レントゲンを」と、いうことになりました。


鏡がないのでわからないですが、私かなりマヌケな感じになってますよね?

いわゆる左右の乳首にクリップが貼られているんですよね?

どっかのピアスやら安全ピンを刺したパンク野郎みたくなっちゃてんですよね?

いわゆるアラフィフの男性がクリップを乳首に貼られている姿を20代のお年頃なナースに私、晒してんですよね?


恥辱プレイ?
これって、新手のプレイ方法なのー?


と心の中で叫びつつ、とりあえず貼ったまま診断室を出て、玄関ロビーを通り、奥のレントゲン室まで、クリップを貼ったまま移動。



みなさーん!私、服着てますけど今、下はビーチクにクリップです。

勢いづけてTシャツめくれば、ビーチクにクリップです。

略してビーチクリップなんです!なんちゃって。

とりあえず、変な露出狂に間違えられないか心配です。



レントゲンの結果は見事にクリップと白い影が同じ場所にヒット。

影の原因は乳首と断定されました。

「間違えやすいんだよねー」と得意満面でドクター、ドヤ顔。

 

がんの関連性や転移も見当たらないことで、経過観察を続行。
次は3ヶ月後、手術1周年記念ということでPET・MRI・CTフルコースセット。


「咳の原因は?」と聞くと


「そりゃあ、肺切ってんですから。なんかしら出てもおかしくはない」
とドクター。


まあ、誰しもが予想する、誰しもが納得する結果で拍子抜け。


でもドクター。
クリップのテープ剥がす時、なんかドキドキしちゃいましたよ。

これがクリッププレイなのかー!!