がんになって日日是好日となるか

肺がんステージ3を宣告され、治療を続けるアラフィフの日常

春は出会いの季節

息子が大学入学のため、家にいるのも残り1週間となりました。

 

何気に来週がイベントてんこ盛りだということに気づきます。



息子の引っ越し

私の誕生日

心臓の経過検査

勤務地の変更による初出勤

気にかかる諸々の案件の返答期日

かなりヘビーな案件の役員報告

 


あわわ、生きるって大変。

人生はテトリス

容赦無く降り注ぐタスクブロックをテトリスのように消していかなければ。

長い棒が来るのを待ってたら、こんなにブロックが溜まってしまいました。

 

息子が自分の部屋をお片付けしていて、ゴミ袋が結べないとヘルプ要請。

「どれどれ」とゴミ袋を閉じようとすると、どこからか妙に視線を感じます。

 

ここいいるよー、ここにいるよー。

 

え?この視線の主はどこから?

キョロキョロ見回すとごみ袋の中に入っているミニオンのぬぐるみとバチっと目があった。

 

 

あ・・・

やめて・・・そんな目で私を見ないで

 

 

息子はうひゃひゃと笑いながら、ごみ袋に体重をかけて空気を抜いています。

そのせいでミニオンの顔はクシャっと顔に。

 

 

「ひでぇ奴だ」

思わず呟く私。

 

 

うひゃひゃひゃ。

相変わらず笑う息子。

 

 

思い起こせば息子が小学低学年の頃はじめてUSJに行って、はじめてミニオンを見たのにもかかわらず「これが欲しい」とあまり物をねだらない息子がミニオンのぬいぐるみを熱望し、それならばと購入、その日息子はほくほく顔でミニオンと共に寝た思い出があるはずなのに、今や目の前ではミニオンを押しつけ、うひゃひゃと笑う。


せつねぇ世の中になったもんだ。ミニオンすまん。

成仏してくれ。長い間、こんな息子の世話をありがとう。

お疲れさま。

 

あっと言う間に服やらなんやら、ごみ袋は6袋。

みなさん息子が色々お世話になりました。

ありがとうございました。

 

ふと見ると息子が使っていた、触りごごちの良いぬいぐるみの抱き枕が、私のベッドの上に。

息子が「うちの子を、今後ともよろしく」と言い、うひゃひゃと笑った。