がんになって日日是好日となるか

肺がんステージ3を宣告され、治療を続けるアラフィフの日常

答えはすでにそこにある。

芸能人や有名人の方々が病気になられてご自分の生死観や生き様を番組であったり、本であったり講演されたりしています。

私も時々youtubeなりで観て参考にしているのですが、やっぱり人それぞれですので自分に合う考え方、ちょっと合わない考え方、まぁ色々ありますよね。
最近、ああ参考になるなあ、似たような考え方だなぁと思う方は、樹木希林さん。

あちら側とこちら側の境界線をなくした考え方というか、自分はあっち側に行ったと思って物事を振り返るとか、いわゆるあっち側に行くということを把握というか覚悟をしたうえで、俯瞰でものを見ていく。物欲とか名誉欲とかそぎ落とされているなかで、そこになにが残されてあるのかを見定めるというか、そんな感じなのかなと自分勝手に解釈してますが、その感じが結構、似てる気がしてます。

それが正解だと思わないですし、そう思えない方も当然いらっしゃると思うので、どう思おうが個々の自由ですが、そうだねぇと共感できる人がいると、やはり安心するもんですね。
ただそこまでの結論に至る過程は、私のような凡人には想像できないほどのことがあったと推測します。

樹木希林さんの映画は何本も観てますが、まさに名優の圧倒的存在感です。
優しい顔に凄みというか、厳しさとか、年輪の違いを見せつけられます。
やはりオーラがすごい方は言葉の重みが違うものです。

色々な生き方があって、当たり前。

私にとって生きることはなかなか苦労の絶えない、嫌なこともたくさん起きる日々ですが、それがなければ、なにもなかった日の幸せが際立ちませんからね。
何事も表裏一体。いい事があれば悪い事も起きる。
あまりに日常の日々が過ぎることが普通に感じ過ぎて、それが素晴らしい事に自分が気づかないだけなんでしょうね。

希林さんも、がんになって気づいた事がいっぱいあるとおっしゃってました。

日日是好日。私たちの日々繰り返される日常は素晴らしい。
答えは、大昔にもう出ているのですね。